その日、大学の近くにある公園のベンチで、瞳と缶チューハイを飲んでいた。俺は典型的な貧乏学生で、飲み屋に行く金すらなかった。一方、瞳はいいとこのお嬢さまで、顔もかわいい。彼女になってもらいたいくらいだったが、残念なことに彼氏がいた。
「悪いな、こんなところで一緒に飲んでもらっちゃって」
「ううん、公園で飲むのも楽しいから」
早く彼女つくりなよ、と瞳は何度も言った。「でも、デートする金もないしな」と言うと、「お金のことなんて、気にしない女の子も多いんだから」と返された。そして、笑って続けた。
「でもさ、お金ないと、風俗とかもいけないよね?」
「うん、まあな。ってか、金があっても行かねーけど」
「ふーん。じゃあ、どうしてるの?」
「どうしてるって?」
「ほら、男の子って、そういうの大変じゃない。ずっと溜めておけないんでしょ」
お嬢さま育ちの影響かどうかは分からないが、瞳はこういうことを平気で言うところがあった。特に酒に酔ったときは、猥談を好む。
「……それは、自分でどうにかしてるよ」
「へー、エッチな想像とかして?」
「想像のときもある」
「え、どんな? わたしも出てきたりするの?」
毎日のように出てくるよ、と正直には言えない。
「……たまには出てくるよ」
「えー、ほんと? ねえ、最近したのはいつ?」
「一週間以上前だね」
「じゃあ、だいぶ溜まってるね」
「うん、溜まってる」
酔いで赤くなった頬をゆるませて、瞳は俺を見つめる。そして、ふふっと声を出して笑った。
「抜いてあげようか?」
「え?」
「彼氏がいるからエッチはできないけど、口で抜いてあげるだけならいいよ」
「……じゃあ、お願いするわ」
周囲を見渡して誰もいないのを確認すると、瞳は俺のジーンズのベルトを外した。ペニスを露出させて、右手でしごく。
「このことは誰にも言っちゃだめだよ」
「うん、分かってる」
瞳はペニスに顔を近づけると、舌で玉袋を舐めた。くすぐるように、舌先で軽く刺激してくる。
「はぁ」
「ふふっ、気持ちいい?」
「ああ、気持ちいいよ」
すでに硬くなった肉棒を、瞳は下から上へと舌を這わせる。亀頭までたどり着くと根本に戻り、またゆっくり上へと舌を移動させる。それを何度も繰り返す。
「瞳、すごい上手だよ」
「へへっ」
瞳はうれしそうに笑った。そして、口を開いてペニスを咥え込む。生暖かい粘膜に包まれ、さらには唇で締め付けられる。それだけでもペニスはかなりの快感を覚えたが、瞳が顔を上下に揺らしはじめると、電量の衝撃が全身に走った。
「あー、気持ちいい」
はぁはぁ、と息を荒くすることしかできない。瞳は顔の動きを徐々に加速させていく。ジュッジュルッと肉棒を激しく吸う音が、この上なく卑猥だった。
「で、出そう」
射精の予感がしてそう言うと、瞳はペニスを咥えたまま首を縦に振った。このまま口に出していい、ということだろう。
「あー、もうだめっ」
口内でペニスは爆発した。一週間溜めた大量の精子を、思う存分放出する。しばらく射精は続いた。ようやく痙攣が終わると、瞳はペニスから口を離した。
「いっぱい、出たー」
口に精子を溜めたまま、瞳はうれしそうに言った。そして、喉を鳴らして、大量の体液を飲みこんだ。
「にがーい」
眉を寄せ、顔をしかめて瞳が言う。その言い方がおかしくて、2人で笑った。