春が訪れつつある土曜日。僕は日雇いのバイトをしていた。あるアイドルのライブ会場での警備だ。
担当は、アイドルの控え室。正直、暇だった。入口の前に、ずっと立っているだけ。ただ、出入りするアイドルを間近で見られたのは、ラッキーだった。べつにファンではなかったけど、形の整った童顔は、テレビで見るよりも可愛かった。週刊誌に、そのアイドルが“やりまん”と書かれていたのを思い出し、卑猥な想像をした。
控え室まで聞こえてきていた会場の声が、消えた。しばらくして、アイドルがマネージャーらしき男と戻ってきた。
控え室に入ろうとして、アイドルが足を止めた。僕の顔を、品定めするかのようにじっと見る。鼓動が、いやがおうにも速くなる。
「今日は、この人にするわ」
感情のこもっていない声で、アイドルは隣にいたマネージャーに言った。この人にするってどういうこと? と当然思ったが、何の説明もなく2人は控え室に入っていった。
しばらくすると、マネージャーが控え室から出て行き、10分ほどしてバイト会社の男と一緒に戻ってきた。
「この男の子です」マネージャーが言う。
「そうですか。分かりました」
「すみません、急なお願いをして」
「いえいえ」
バイト会社の男が、僕に視線を向けた。
「君にお願いすることができた」
「はい?」
「今から●●●●(アイドルの名前)とセックスしてくれ」
「えっ」
「ライブの後はセックスしないと、興奮が冷めないんだって。早くしないと怒りだしちゃうらしいから、急いで。バイト代も上乗せするから」
「……はい」
「じゃあ、こっちへ」とマネージャーが僕を控え室の中へ誘導する。そして、部屋の奥にある個室のドアの前まで来て、「中にいるから。よろしく」と言った。
ドアを開けて中に入ると、アイドルがライブ衣装のまま、ぼけっと椅子に座っていた。僕が入ってきたことに気が付き、立ち上がる。
「よろしくぅ」
「あ、よろしくお願いします」
アイドルはミニスカートの下にはいていたパンティを、おもむろに脱ぐ。
「お願いっ。早く舐めてぇっ」
慌ててひざまずき、アイドルの股間に顔をうずめる。白くて細い太ももが頬に当たり、甘酸っぱい汗の匂いが鼻孔をくすぐる。舌を出し、割れ目を舐める。
「はぁんっ、いいっ」
小鳥のような可愛い声で、アイドルが喘ぐ。
「もっとぉっ、もっと激しく舐めてぇ」
舌の動きを速くした。そして、力強く、圧迫するようにビラビラを舐める。アイドルが腰をよじり、僕の頭に両手をのせた。
舌をすぼめ、割れ目の中を舐めていく。どんどん溢れていく淫汁を、ジュルジュルと音を立てて吸う。
「すごいっ、はぁっ、舐めるの上手っ」
頭上で発せられるアイドルの喘ぎを聞きながら、今度はクリトリスを舌先でいたぶる。優しく、速く舌を動かす。
「だめだめだめだめぇっ」
アイドルは俺の脇の下に両手を入れ、立ち上がるように促す。そして、反対に自分はしゃがみ込んだ。
「今度は、私が舐めるぅ」
もどかしそうな手つきでベルトを外し、ズボンとトランクスを下ろす。すでに勃起していたペニスが、アイドルの眼前に姿を現した。
「んまあ! おっきいっ。私、おっきいの好きっ」
いきり立った肉柱が、かわいい口に咥えられた。アイドルが、小刻みに顔を動かす。すぼめた唇が、ペニスを締め付ける。
「おぉ」
思わず僕は声を洩らした。すると、アイドルは眼でニコッと笑った。上下する顔の動きが、激しくなる。
アイドルにフェラされるなんて。これは現実か?
あまりの気持ち良さから不鮮明になっていく意識で、僕はそう思った。
「だめだぁ。もう我慢できないっ。挿れてぇっ」
ペニスから口を離したアイドルが、立ち上がって僕に尻を突き出した。桃尻の割れ目から、びしょ濡れになったオマンコが見える。
「挿れるよっ」
「あぁん! 挿いってるぅっ! おっきいっ! 奥まで挿いってるぅっ」
アイドルの細い体を後ろから抱き、ペニスを高速で出し入れする。突き上げるように、力強く腰を動かす。
「はぁんっ、すごいよぉっ」
「気持ちいい?」
「やばいっ、私おかしくなっちゃうよぉっ」
僕の動きに合わせ、アイドルのショートヘアが揺れる。
いったん、ペニスを抜いた。
「えぇ、抜かないでぇ、なんで抜くのぉ」
「こっち向いて」
くるっと体を回転させたアイドルのお尻を持ち、駅弁スタイルでペニスを再度挿入する。
「すごいっ、何これぇっ」
「駅弁っていうんだ」
「あはぁっ、すごいっ、すごく感じるっ」
僕の胸にアイドルは顔うずめ、喘ぎまくる。
「はぁぁっ、いくぅっ! いっちゃうっ!」
アイドルが歓喜の雄たけびを上げた。
「僕も、僕も出そうだっ」
中に出すのはまずい、と思い、ペニスを抜いてアイドルを下ろした。すると、すかさずアイドルがペニスを咥えた。たまらず精子が口内に噴き出た。
口で受けた大量の液体を、アイドルは飲みこんだ。
「苦いよぉ」
茶目っけのある言い方に、2人で笑った。
終わったことを察したのか、ドアがノックされた。服を着て、「じゃあ」といい部屋を出る。「ありがとう」とアイドルは笑顔で手を振る。
外にはマネージャーがいて、「このことは誰にも言わないでね」と僕の肩を叩いた。