「あのぉ、お願いがあるんですけど、電球を交換していただけますか」
日曜の夜、マンションの隣に住む女性がそう言ってきた。その女性はこれまで何度か挨拶したことがある程度で、まともに話したことがなかった。ただ、かわいらしい人だなとは思っていた。明るく染めたロングヘアが、くっきりとした端正な顔に似合っている。いつもカジュアルな服装をしているので、たぶん大学生だろうと思っていた。
断る理由もなかったので、隣の部屋を訪れた。
「すみません、突然お願いして」
「べつにいいですよ。暇してたし」
部屋の中は真っ暗に近かった。ワンルームの中心にある、大きな蛍光灯が切れているらしい。俺は一度自分の部屋に戻り、懐中電灯を持ってきた。そして、女性の部屋にあった椅子にのり、蛍光灯を付け替えた。簡単な作業だったし、こういうことは得意だ。
「じゃあ、これで」と帰ろうとすると、女性が呼び止めた。
「ちょっと待ってください。なにかお礼しないと」
「いいですよ、たいしたことしてないし」
「いいワインがあるんで、それを……」
「いや、アルコールはダメなんですよ」
「じゃあ、カレーは? さっき作ったばかりのやつがあるんです」
「ごめん。夕飯もう食べちゃってて」
女性は困惑した顔になった。気を使わせているのが悪くて、「じゃあ」と俺は立つ去ろうとした。
「ちょっと待ってください!」
「ほんとに何もいらないって」
「セックスでどうですか?」
「はぁ?」
「私とセックスしたくないですかぁ?」
「したいことはしたいけど。さすがに……」
「大丈夫です。私、ソープ嬢なんで初めて会った人とエッチするの慣れてるし、それに、お兄さんカッコイイから嫌じゃないし……」
「……じゃあ、お願いしようかな」
女性は俺の手を掴むと、「服を脱いでベッドに寝てください」と言った。俺は言われるがままに全裸になり、ベッドの上に仰向けになった。そして、同じく全裸になった女性が、俺の乳首を舐めはじめた。髪から、甘い香がする。
チュルチュル、チュルチュル。
小さな口で乳首が吸われる。気持ち良くて、俺は脚をもぞもぞろ動かした。
「そういえば、私の名前、ミキです」
そう笑顔で言って、ミキは俺の全身に舌を這わせていく。だんだんとがジュニアが硬直していくのが、自分でも分かった。
ミキの口に咥えられた際には、ペニスははち切れんばかりになった。上下に動く口唇が、絶妙な締め付け具合で刺激してくる。
「ミキちゃん、やばい、気持ち良すぎだよぉ」
ミキは目で笑い、フェラチオを激しくしていった。ジュポッジュポッ、と口から音が洩れる。
「だめだ、このままじゃ、出ちゃうよ」
ミキはペニスから口を離す。
「えー、それはまずいですぅ。精子はオマンコに出してくださいよぉ」
ミキはベッドの脇に置いてあったショルダーバッグからコンドームを取り出すと、優しい手つきで愚息にかぶせた。
「準備完了ですっ」
ミキは笑いながらそう言うと、俺の下腹部に腰を下ろす。穴に、ペニスが挿いっていく。陰茎が根本まですっぽり収まると、ミキはサンバでも踊るように腰を前後に動かした。そのくねくねした動きが、実にいやらしい。
「あはぁんっ、あはぁっ」
大きなオッパイが、腰の動きに合わせて揺れる。俺は両手を伸ばし、それをつかむ。柔らかくて弾力のある、素晴らしい巨乳だ。
「はぁっ、あのぉっ、はぁっ、どの体位が一番好きですかぁ?」
「正常位っ」
「はぁっ、それじゃあっ」
ミキはベッドに寝転がる。俺は上半身を起こし、ミキの股を広げて、肉の割れ目にペニスを突き刺した。
「はぁぁ!」
ミキの顔が歪む。俺は相手の顔を見れる、この体位が大好きだ。くしゃくしゃになったミキの顔を堪能しながら、ピストン運動を開始する。
腰を動かすたびに、ミキの秘穴から、ジュパッジュパッと空気が洩れる。その音に共鳴するかのように、ミキは、はぁんっ、はぁんっ、と律動的に喘ぎ声を上げる。
「ミキちゃん、気持ちいいよっ」
「私もっ。子宮にオチンチンが届いてるぅっ」
歓喜にうちのみされ、ミキはべそがき顔になる。
「もっとぉっ、もっと突いてっ」
ペニスを出し入れするスピードを上げる。速くすればするほど、ミキの喘ぎも激しくなる。髪を掻き乱し、ミキは顔を激しく振る。
「出そうだよっ、ミキちゃんっ、俺、出そうっ」
うなるような声を上げ、俺は精子を噴き出した。ペニスの痙攣がなかなかおさまらない。崩れるようにして倒れこみ、ミキに抱きついた。
「はぁっ、はぁっ、ミキちゃん、気持ち良かったよ」
「私もです。はぁ、また、遊びに来てくださいねっ」
ミキが俺のほっぺにキスをする。