高校・大学と同級生だった梨紗という子がいる。
高校時代はクラスが同じで、大学も同じ学部・学科で、仲もすごく良かった。
付き合ってはいなかったけれど、よく一緒に出かけたし、電話もいつもしていた。
「ちょっとおなか出てきちゃったかも。」
「どれどれ…ああ、この肉がおっぱいに行けばなあ。」
「うるさいなぁもうー!」
「やっぱあれか、俺が揉んで大きくしてやらないとダメか。」
「もー!変態がいるよぉー!」
こんな、くっだらない話もよくした。顔も仕草も声もかわいい梨紗が大好きだった。
誕生日には「大好きな梨紗でいてね。今度デートしてね。」
なんていうカードを添えてプレゼントもしていた。
学校で渡したから、梨紗の友達にも思いっきり見られたけれど、
「あんた相変わらず思いっきり愛されてるよね。」ぐらいで済んでしまうような間柄だった。
梨紗にとっては俺は「裏彼氏」のようなものだった。というか、お互いにそう言っていた。
「裏彼氏」と言っても二股をかけているわけではなくて、 梨紗には4年間ずっと想っていた人がいた。
しかし、告白できずにそのまま卒業を迎えてしまった。
社会人1年目の夏、梨紗はその男に告白した。
残念ながら振られてしまったが、梨紗は胸の中のつかえが取れて
逆にスッキリした部分も大きかったようだった。
「これであたしも新しい自分に踏み出せるよ。」なんて言っていた。
梨紗の目には、ちょっと涙が浮かんでいたけど、気づかない振りをした。
振られたことを内心では喜んでいる自分が、ちょっと嫌だった。
4年間の想いのせいで、梨紗はまだ処女だった。
だが、想い続けた相手に振られた時点で、 梨紗の処女は自分がもらうんだろうな、と思っていた。
ただ、自分には彼女がいたので、あまり強引に誘うつもりはなかったし、
「どうせ手に入るんだから」と、焦らずそのままでいた。
世の中にはこんなにかわいくても、処女でいられる子もいるんだなあ…
なんて暢気に構えていたのがいけなかった。
社会人2年目の夏、梨紗は合コンに行くことになった。
「何かね、今度合コン行くんだ。」
「あ、そーなの。どっかの会社の人と?」
「うん。でもね、カッコいい人、あんましいないんだって…」
「そっか。ま、とりあえずは会ったその日にやられないように。」
「やられないよー!」
「ったく、さっさと俺に処女よこせよな。」
「やーもー!昼からえっちな人がいまーす!」
「何?嫌なの?」
「…嫌じゃないけどさあ…今、彼女いるじゃん。」
「お前は特別だからいいんだよ。」
特別だったら、さっさと行動するべきだったんだ。
梨紗から電話があったのは、合コンの翌日の夕方だった。
「おー、梨紗?どうだった合コン?いい男いた?」
いつものように軽く尋ねた俺を待っていたのは、重々しい梨紗の沈黙だった。
「…どうした?」ヤバイ。何かヤバイ。直感的にそう思うと、鼓動が速くなるのが感じられた。
聞きたくない。言わないでくれ。嫌だ。やめてくれ。
梨紗が息を吸い込む音が、沈黙を破った。
「…あのね…されちゃった…」
「…どうしても…言わなきゃって思って…」
「…されてるときも、今日の朝も、ずっとそればっかり考えてた…」
「…ごめんね…ごめんね…ごめんね…」 梨紗の言葉がぐるぐる回る。
窓から射す夏の夕方の日差しが、遠い世界の景色のように感じられる。
本当に大事な人のそれを失った瞬間は、 なぜか非現実的で、時間がゆっくり流れていた。
そんなことを、変に冷静になっている頭の一部で思った。
何と言ったらいいのかわからない。梨紗はまだ謝っている。
「…何で…されちゃったの?」 やっと出た一言はそれだった。
「…しゃべってくれるの?」と梨紗が言った。
一瞬、何のことかわからなかったが、どうやら自分は相当黙っていたらしい。
もうそのまま電話を切られるのではないかと思った、と梨紗は言った。
合コンの後、男3人女3人で男たちの寮に行ったという。
遅くまでみんなで騒いでいたが、男2人がそれぞれ女の子を連れて、
自分たちの部屋に帰ってしまったのだという。
みんなで雑魚寝をすると思っていた梨紗は焦ったが、
他の2人の女の子は最初からするつもりだったようで、 男はもちろん全員そのつもりだったという。
後はそのままなしくずしだった。
とりあえずは別々に寝ていたが、当然のように男がすり寄ってくる。
梨紗は拒んでいたが、あまりにしつこいので携帯で俺に電話をしようとしたらしい。
「誰にかけるの?」と聞かれて、「彼氏!」と答えると突然、男が襲いかかってきたという。
そりゃそうだ。俺でもそうする。梨紗は男心がわかっていない。
携帯を取り上げられ、無理矢理キスされた。そして、そのまま…
ここまでが電話で聞いたことだった。猛烈な嫉妬が沸き上がってくる。
俺は、「何でだ…何でだよ…」と繰り返すだけだった。
梨紗はそのたびに、「ごめんね…ごめんね…」と言い続けていた。
どこまでも沈んでいきそうな言葉の堂々巡りをうち破ったのは、俺の嫉妬心だった。
「梨紗、今から会おう。」
梨紗が汚された。
待ち合わせ場所に向かうまで、俺の心の中にはそれしか浮かばなかった。
そして、梨紗が抱かれているイメージが次々と浮かんでは消えていった。
ただし、その忌まわしいイメージが消え去ることはなく、
紙芝居のように次から次へと新しく梨紗が汚されていった。
梨紗はもう待っていた。
俺が「似合う」と言って買ってやったTシャツを着て、
俺が「脚とお尻のラインがよく出てエロくていい」と言ったジーンズをはいていた。
でも、そのTシャツを持ち上げているその胸も、俺の大好きな脚と尻のラインも、
いつか味わうだろうと思っていた一番大事な所も、すべて触られ、舐められ、貫かれてしまったのだ。
どこの誰とも知らない男に・・・会って数時間の男に・・・。
梨紗の体は、いつもの梨紗と変わりない。
ほんの半日前に処女を失ったとは、見ただけではわからない。
この時俺の中に「何でそんな残酷なことを俺に伝えたんだ!」という、とても独善的な気持ちが生まれた。 おそらく、それが顔に表れていたんだろう、こっちに気づいた梨紗の表情が怯えていた。
「ごめんなさい…」そう言って、梨紗は頭を下げた。
「…何も言うな。」そう言うのがやっとの俺は、梨紗を抱きしめた。
久しぶりに抱きしめた梨紗は、いつもと変わらない。
柔らかくて、いい匂いがして、かわいい。
ただ、ちょっと震えている。
一瞬だけいつもの梨紗を感じた自分を、その震えが現実に引き戻した。
もう、梨紗は、処女じゃない。
普通だったら、彼女と付き合うときに、処女かどうか?なんてことは大した問題じゃない。
中学生や高校生じゃないんだから、そんなことを問題にしてもしょうがない。
でも、この時は普通じゃなかった。少なくともこの日だけは、自分の中ではこの世の終わりだった。
話なんかしていてもしょうがない。梨紗をそのままホテルへ連れて行った。
汚されたのなら、俺が消毒してやる。言い回しが少し恥ずかしいが、とにかくそう思っていた。
梨紗も何をされるかわかっているようで、黙って部屋まで付いてきた。
服を脱がすと、シャワーを浴びさせる。
「…恥ずかしいよう。」と梨紗は言うが、そんなことは聞こえない。
「俺が洗ってやる。」と言って、体の隅々まで素手で洗い回した。
「俺が消毒してやるんだ。」
どこを触っても気持ちがいい。
おっぱいやお尻じゃなくても、腕を触っていても脚を触っていても、手のひらを触っていても気持ちいい。 「すげえ気持ちいい…」と言いながらアソコを洗おうとすると「痛っ…」と言って、梨紗の体が強張った。 心の柱が一本折れた。
泡を洗い流すと、初めて梨紗にキスをした。
軽いキスはしたことがあったが、本気のキスはこれが初めてだった。
舌を絡め、唾を流し込む。
「飲め。」というと、そのままゴクンと飲んでくれた。
「唾、飲まされたか?」と聞くと、コクンと頷いた。
「じゃあ、もっと飲め。」俺はもう一度唾を流し込んだ。
「いつ、飲まされた?」「…されてるとき。」
「何をされてるとき?」「……入れられてるとき。」
「飲んだのか?」「嫌だったから、ほとんど出しちゃった。でも、最初だけびっくりして飲んじゃった…」 「梨紗のも飲ませろ。」「…ん…」
体を拭いて、ベッドに運んだ。
梨紗が裸で寝ている。どうしてそれだけでこんなに興奮しているんだろう?
眺めているだけで、すぐにでも射精してしまいそうだった。
どうしてもっと早く…という自責の念が沸き上がってきた。
何も言わずに、梨紗の体中を舐め回す。
唇、首筋、鎖骨、肩、腕、指、背中、胸…乳首。
初めて見る梨紗の乳首は、嘘じゃなくピンク色だった。
大きさも色も、自分好みで嬉しくなった。
そして、それと同時にいつもの「どうしてもっと早く…」という気持ちに襲われた。
雑念をうち消すように、必死で乳首を舐めた、咬んだ、吸った。
舐めるたびに梨紗の息が荒くなっていき、荒くなった息は、声へと変わっていった。
「もう舐められてないところはないか?」「…うん…」
「あいつより気持ちいいか?」「…うん…」
どうして自虐的な質問をするんだろう。でも、そうせずにはいられなかった。
そして、俺の舌は下半身に向かっていった。足の指を1本ずつ舐める。
「えっ!?ああっ!…ああっ!…ああっ…」意外なことに、これは梨紗の性感帯らしい。
「気持ちいいのか?」と聞くと、「何か…変…」と答えるが、明らかに声が高まっている。
指を味わいながら、体中を撫で回す。もう触ってないところは一つだけだ。
そして、その場所からは大きくなったピンクの豆が顔を出していた。
「梨紗、クリ大きいのな。」 梨紗は恥ずかしそうに黙っている。口元に添えた右手が愛おしい。
「こんなにでかいってことは、オナニーしてたな?誰でしてたんだよ?」
「………」「俺でしたことねえのか?」
「…いつもそうだよう…」そう言われて、俺は急にすまなく思った。
「…ごめんな、それなのに…」
「…もういいよ…」気持ちいいのか切ないのか、梨紗の表情からは読みとれなかった。
「クリが大きいって言われただろう?」「言われてないよ…」
「嘘をつけ。」指先でクリをいじってみる。
「あああっ!…嘘。」「やっぱりな。で、こんな風に吸われたんだろ?」
「ううん。それはされてない…」「本当か?」
「ホントだよ…だって、シャワーしてなかったし…ちょっと触られただけだよ…」「そうなのか…?」
俺は本気で嬉しくなってしまった。顔が自然とにやけていく。
梨紗の両脚を開き、その中心に顔を沈めていく。
外側から丁寧に肉ひだを舐めあげると、聞きたかった声が梨紗の口から漏れてくる。
我慢できなくて、一気に中を舐め回すと、梨紗は一気に声を上げた。
「あっ!あっ!あっ!」「これを舐めるのは俺が初めてだぞ…」
「ああっ…そうだよ…」「いっぱい舐めてやるからな、いっぱい気持ちよくなれよ。」
「うん…」「『いっぱい舐めて』って言ってくれ。」
「…えっち…」「言ってくれ。」
「…いっぱい舐めて。」
言葉だけで射精しそうになったのは、このときが初めてだったかもしれない。
「舐めて」と言ってもらったのに、思わず顔を離してしまった。
そうしないと、本当に出してしまいそうだったからだ。
一つ、気になることがあった。
それは、後ろの処女は守ったのかということだった。
俺はアナルが大好きだった。そこまで盗られてはたまらない。
意を決して人差し指を肛門に押し当て、梨紗に聞いた。
「ここは触られたか?舐められたか?」
「そんなとこ何もされないよー!」びっくりしたように梨紗は答えた。
よっぽどびっくりしたのだろう。急にいつもの口調に戻ったようだった。
「何で何もされてないんだよ!」つられて、自分も普段の口調で聞いてしまった。
「されないよ!シャワーも浴びてないんだし、それに汚いよ!」「汚くねえよ!ほら!」
そう言って、梨紗のアナルを舐め回した。
「いやー!変態ー!あー!あー!あー!」と梨紗が大きな声を上げて身をよじる。
「お前のだから舐めたいんだ。」
いったん体を離し、梨紗の目を見つめながらそう嘘をつくと、逃げる動きが止まった。
「四つんばいになって、こっちに尻を向けてくれ」
すごい。梨紗の肛門もマンコも丸見えだ。毛が薄いので、全てが丸見えだ。
昨日は知らない。今の梨紗は俺のものだ。
俺は、心ゆくまで梨紗の2つの穴を舐め回した。でも、膣の入り口が腫れ気味なのが悲しい。
十分な愛撫を受けずに入れられたのが伺えて、悲しい。何より入れられてしまったという事実が悲しい。
そんな悲しさを打ち消すように必死で舐めていたら、尻だけ持ち上げて上体は突っ伏していた梨紗が、
「あっ!」という声を上げて体を震わせた。
「もしかして、イッちゃった?」「…うん。」
「昨日はイカされた?」「…ううん。」
「じゃあ、初めてイカせたの俺?」「…うん。」
勝利。栄光。至福。一瞬だけ、俺は酔いしれた。
もう体中を撫で回した。もう体中を舐め尽くした。
今度は、梨紗に同じことをさせる番だ。「梨紗、俺の体中を触って、舐め回してくれ。」
俺がやったのと同じことを、梨紗は同じようにやってくれた。
手つきは不器用だが、梨紗がやっているというだけで気持ちよかった。
「昨日はどこを舐めさせられた?」「えー………舐めてないよ。」
「その間は何だ、その間は。フェラチオくらいさせられただろう?」「……ちょっとだけ。」
「口に出されたか?」「出してないよ!」
「どこに出されたんだ?顔か!?」「そんなの嫌だよ!………あそこに。」
「生でか!?」「ちゃんと付けたよー!」
「何だよ、相手は準備万端かよ!」「うーん…やっぱそうだよねえ…」
この辺のうぶなところがかわいいと言えばかわいいのだが…このときは裏目に出てしまったわけだ。
「玉袋は舐めさせられたか?」「舐めてないよー。もー、えっち。」
「じゃあ俺のは舐めてくれ。」「…こう?」梨紗は舌全体で舐めてくる。ただごとではなく気持ちがいい。
「ああっ…そうそう。そのまま下に行って、お尻も。」
「…こう?」今度は舌先だけで舐めてくる。それも気持ちがいいが、もっと激しいのがいい。
「俺が舐めたみたいに舐めてくれ。」「うん…」梨紗の舌先が俺のアナルにねじ込まれる。
周辺も力強く舐めてくれる。最高だ。もう我慢できない。俺はついに梨紗に入れることにした。
「付けて入れたってことは、生で入れるのは俺が初めてだよな。」「そうだよ…」
「少しだけでいいから、最初は生で入れていいか?」
俺はずるい奴だ。梨紗が拒否できないと知りつつ聞いている。
だが、この時は嫉妬から来る征服欲だけが俺を支配していた。
そして、梨紗からは意外な答えが返ってきた。
「今、生理来そうなんだ。これって、平気なんだよねえ?」俺は、一瞬答えに詰まってしまった。
「…生でしても、ってことか?」「…実はね、そうしてほしいんだ。」
「そ、そうなのか!?」「…あたしを消毒するんでしょ?だったら、して。」信じられない。
俺がうわごとのように繰り返す「消毒してやる」という言葉に、すっかりやられてしまったのだろうか。
それとも、実は梨紗は中出しされてしまったのだろうか?
そして、それを俺の精子で「消毒」したいのだろうか?
頭はグルグル回っていたが、体は梨紗に向かって進んでいた。
俺の先端が梨紗に当たり、そのまま、ゆっくり。
俺はゆっくり進んで行った。が、梨紗の中に突き入れ…られない?
亀頭まではスムーズに入った。しかし、そこからが進まない。
何とか半分近く入った。だが、これ以上はスルリとは入らない。
「どうした梨紗?まだ早かったか?」「ううん…もう平気だよ…でも、やっぱり大きいから…」
確かに、この時の俺のチンコは立派に育っていた。だが、そこまで尋常じゃないほど大きくはない。
「大きいっつっても、半分入ってないぞ…」「えっ!そうなの!?」
「昨日は全部入れられたのか?」「うん…すぐに入ったよ。」
「その割には、きつすぎるぞ…そんなに大きさ違うのか?」
「うん、あたしの小指くらいだったかなあ。親指よりは小さかったよ。」
えーっとね…梨紗さん…あんたまだ処女だよ…
「小指?親指?それ小さすぎるぞ!?」
「あ、やっぱりそうなんだ…今日、見たときに『げっ』って思ったもん。」
それにしても、梨紗の相手はどんなコンドーム使ったんだ…
「とりあえず言っとく、お前、まだ処女だぞ。」
「えっ…そうなの!?でも痛かったよ!?」
「そりゃろくにいじらないで入れたから、入り口が傷ついたんだろ。赤くなってたし。」
「そうなんだ…ホントにホントに処女?」
「昨日、終わった後、股間に何か挟まってる感じしたか?」
「ううん、してないよ。入り口痛いな、ってだけ。」
「じゃあ、ホントにホントに処女だろうな。少なくとも物理的には。」
「ええっ…そうなんだ…あたしまだ処女なんだ…」
「まあ…今から奪われるとこだけれどもな。半分入ってるし。」
「えー、じゃあどうしよっかなー。」梨紗がこっちを見て微笑む。
「何だよそれ!お前は絶対俺のものなの!」そう言って腰を進めると、ズルッと入ってしまった。
「あっ!」と声を上げた梨紗は、俺のことをしばらく見つめた後で「入ったね…」と言った。
「ああ…」と言って梨紗にキスして、髪を撫でた。
「なんかちょっと今、しあわせかも…」そう言って梨紗は涙を流した。
俺は、深くつながったまま、一番奥に出してしまった。
その日は何回したか覚えていない。少なくとも5回はしただろう。
梨紗の顔にも、口にも、膣にも、胸にも出した。
途中からベビーオイルを使って入れると、梨紗も気持ちよくなった。
その日は中ではイケなかったが、次からはイケるようになった。
誰でもセックスを覚えたての時期は猿になるもので、梨紗も例外ではなかった。
しばらくはやりまくりの日々が続き、お互いの身体を貪るように味わった。
そんな生活が1年経とうかとしたある日、梨紗が言った。「このままじゃ、いけないと思う。」
梨紗との関係は、気持ちも身体も入ってしまった分、もはや単なる浮気になってしまった。
梨紗には彼氏はいないが、俺には彼女がいた。
だから梨紗はこう言った。「このままじゃ、また前に進めないよ。」
そう言って、梨紗とは以前の関係に戻った。
その後、梨紗は友人の紹介である男と付き合うが、
これが悪い男で、あっさりと2回ほどでやり捨てされてしまう。
そこでまた俺は苦悩するわけだが、今度はただ慰めるだけだった。
今、梨紗はアメリカにいる。
「前に進むんだ。」と言って会社を辞め、留学した。
何になるつもりかは知らないが、今も元気だといいのだが。
これを書いていたら梨紗の声が聞きたくなった。
いつ聞いてもかわいい、あの声が。